米粉パンは、 モチッとした食感は歯ごたえも良く、 かみしめる程におコメに含まれている甘味が感じられ、 小麦粉パンに比べ水分含量が多い為しっとり感があり、 のどごしも良く一般的に腹持ちする と言われています。 |
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<水分含量> | |||||||||||||||||||||||
小麦粉パンの水分含量は約35〜38%ですが、 米粉パンは40〜43%となります。 お米をベースとする日本食のそれぞれの水分含量は、 水分含量比較 <新潟県農業総合研究所食品研究センター資料に基づく>
水分含量の多い食品を日常的に摂取しています。 これは人間のからだの汗腺を生理的にみると、 日本人の汗腺は200万、外国人は100〜150万で、 日本人のほうが約2倍もの汗腺を有しているからです。 汗腺が多い人種(日本人)がみずみずしいものを求めるのは、 生理的にみて至極当然のことなのです。 米粉パンの誕生は、小麦粉パンとご飯の水分含量の 中間領域に位置する食品であり、これまでの食品にはなかった 水分含量の食品です。 |
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<エネルギー量> | |||||||||||||||||||||||
前記水分含量の違いは、 パンの固形物含量の違いを意味します。 即ち、小麦粉パンの65〜62%に対して 米粉パンは60〜57%となり、 同じ重量のパンを食した場合、 米粉パンは小麦粉パンに比べ低カロリーの食品です。 (例)
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<タンパク質の栄養価> | |||||||||||||||||||||||
タンパク質の栄養価の指標とされているアミノ酸スコアでの 比較では、米の65に対し、小麦粉(強力粉)38となっており、 <米粉パンは計算上約60> 米粉パンのタンパク質の栄養価が高く、 この面からみて良質な食品といえます。 アミノ酸スコア比較
アミノ酸スコアとは
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<血糖値の上昇が緩慢> | |||||||||||||||||||||||
米は小麦粉に比べ摂取したときの消化が緩やかであり、 結果として血糖値の急激な上昇が抑えられ、 緩やかな上昇を示す素材です。 いわゆる腹持ちが良いとされる所以でもあります。 |
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<米タンパクの方が小麦タンパクより優れている> | |||||||||||||||||||||||
穀類タンパク質の場合は動物タンパク質に比べて、 必須アミノ酸の一つであるリジン含量が少ない点が栄養上の 問題とされていますが、その主因は、 小麦やトウモロコシに代表される様に、主要タンパク質が リジン含量の少ないプロラミンである(小麦のグリアジン、 トウモロコシのツェインなど)為とされています。 しかし、米の場合は他の穀物種子と異なり主要タンパク質が グルテリン(オリゼニン)である為に、タンパク質の栄養価の 指標であるアミノ酸スコアは65であり、小麦粉(強力粉38)や トウモロコシ(コーングリッツ31)に比べて、穀類タンパク質 としてはアミノ酸組成の優れた、タンパク質といえます。 必須アミノ酸とは
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<電子レンジやトースターによる加熱特性> | |||||||||||||||||||||||
硬くなったパンや冷凍保存しておいたパン (いずれも小麦粉パン)を電子レンジで加熱した場合、 熱いうちは軟らかいですが冷えると非常に硬くなったり、 著しい収縮が起りますが、 米粉パンは加熱後の収縮が少なく、冷えたときでも 硬くなりにくい特徴を有するパンです。 又、オーブントースターで焼いたときにはパリッとした 食感を有し、焼きたてと同じレベルとなり、 風味もより増します。 |
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<献立を選ばない> | |||||||||||||||||||||||
これまでの小麦粉パンで利用されているジャム・クリーム・ バター・チーズ等、いわゆる洋風素材のほかに、 明太子・きんぴら・ごぼう・ひじき等、和風の素材との 相性も良く、米粉パンは、和食・洋食・中華料理など いずれの献立とも相性が良く、豊で飽きのこない 栄養バランスのとれた食事が楽しめます。 |
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[米粉の特徴] [特徴と用途/製造過程] [製粉工場] [米粉パンの特徴] [米と小麦のたん白質比較] |
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